My Eyes 米大統領選2016 ⑲ 党大会 大揺れの予感
ダニエル・ペンソ
コラムニスト/翻訳家
憂鬱なニュースが続く今日この頃です。テキサス州ダラスで起きた「Black Lives Matter」(黒人の命も大切だ)支持者による警官殺害事件、7月14日のフランス革命記念日に南仏ニースで起きた80人超殺害のテロ事件、260人超の犠牲者を出したトルコでのクーデター未遂事件・・・世界は揺れに揺れています。
そんな中、アメリカ時間7月18日から共和党党大会が始まります。ドナルド・トランプ氏の選挙演説会場に乗り込んで器物損壊をはたらいた反トランプ勢力や「Black Lives Matter」支持者、急進的左翼勢力が集結するものと思われます。
その事態を考慮し、7月17日から21日までの期間は、党大会が行われるオハイオ州クリーブランドで旅行規制が敷かれます。この規制は民主党党大会が行われるフィラデルフィアでも、7月24日から28日まで実施されます。
トランプ氏といえば、インディアナ州知事のマイク・ペンス氏を副大統領候補に指名しました。ペンス氏については、彼の宗教の自由を守る考え方や、同性婚を否定する姿勢などから、保守系政治家と捉えられがちです。ただ一方で、ペンス氏はNAFTA(北米自由貿易協定)やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を支持しているため、一部のトランプ支持者から非難を浴びています。
マイク・ペンス氏(2015年 インディアナポリス) *Photo from Wikipedia
一方で民主党の最近の動きですが、遂にバーニー・サンダース氏がヒラリー・クリントン氏を民主党候補者として支持する声明を出しました。これにより多くのサンダース支持者が失望、彼らの半数近くが「クリントン氏ではない候補者に投票する」と言っています [1]。
次のコラムをお届けするのは、共和党大会が終わった後になるでしょう。引き続き、乞うご期待です!
[1] thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/287708-poll-nearly-half-of-sanders-millennial-supporters-would
ダニエル・ペンソ
米オレゴン州在住の日英翻訳家。1999年〜2009年の約10年間住んでいた東京を”第2の故郷”と呼ぶ。趣味は旅行、語学、食。日本への旅行時には落語を楽しむ。
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*ダニエル氏の意見は、My Eyes Tokyoとは関係ありません。