My Eyes 米大統領選2016 ⑯ サンダース vs クリントン 戦い未だ終わらず
ダニエル・ペンソ
コラムニスト/翻訳家
今から1年前、人々の大半、特にメディアの人々はこのように予想していました。
「2016年11月の大統領選は、ジェブ・ブッシュ氏とヒラリー・クリントン氏の一騎打ちになるだろう」
実は筆者もそう思っていました。ドナルド・トランプ氏とバーニー・サンダース氏の台頭など、誰も予想していなかったのです。しかし実際には、今年5月の時点でブッシュ氏とその代理人と考えられている人たち – クルーズ氏、ルビオ氏、ケーシック氏 – は軒並み敗北を喫し、また共和党全国委員会(Republican National Committee, RNC)による代議員の大量“盗難”がない限り、トランプ氏が11月に候補指名を受けないことなどあり得ない、という状況にまでなりました。
一方で民主党側も、似たようなことが起きています。上院議員歴30年のサンダース氏が突然頭角を現し、熱狂的な民主党左派たちを刺激しました。彼のもとには多くの支持者が集まり、クリントン氏を200万票差で追っています。サンダース氏は若い頃、熱烈な反ベトナム戦争活動家で、大の社会主義支持者としてキャリアを築いてきました。彼は抑圧された貧困層や中流層がアメリカ国内で増加していることを訴え、大銀行や富裕層を追い詰めることをほぼ全ての演説で主張してきました。
“Bernie Sanders and Hillary Clinton battle over big banks” (2016年4月 CNN)
貿易問題については、最低賃金と彼の反戦上院議員としての実績を掲げ、 アウトサイダーとしての自身をアピール。また金融業界や縁故資本主義に反対する立場を示しました。さらにサンダース氏は中東での紛争について「中東諸国間だけに留めるべきだ」と言いました。
サンダース氏はライバルのクリントン氏を「ウォールストリートの手先」であるとか、戦争支持者および強い影響力を持つ世界支配主義者として悪名高いヘンリー・キッシンジャーの仲間であるなどと非難。さらには彼女を指して「究極のエスタブリッシュ政治家」であると言及していますが、これについては多くの民主党員が認めています [1]。それを示すものとして、クリントン氏を支える圧倒的多数の特別代議員や、候補者に投票する権利を有する民主党内の黒幕の存在があり、5月20日現在、サンダース氏の39人を大きく引き離す525人の特別代議員を獲得しています。これらの特別代議員の支持を得、さらに一般投票者から選ばれた2,382人の代議員を獲得すれば、クリントン氏は民主党の候補指名を受けることになるでしょう。
5月20日現在2,293人の代議員を獲得しているクリントン氏。候補者指名まで100人弱と、この大統領選レースに決着がついたようにも見えます。でもまだ終わっていないでしょう。5月14日にネバダ州で行われた民主党党員集会では、クリントン氏への不支持が多くの有権者の間に内在していることが取り沙汰されました [2]。これは民主党全国委員会(Democratic National Committee, DNC)にとっても看過できない問題だと思われます。
7月の共和党党大会(訳者注:ここで党の指名候補を選出)は爆発的なイベントになりそうな予感ですが、フィラデルフィアで行われる民主党全国大会も、同じく嵐を呼びそうな気がします。
[1] www.theatlantic.com/politics/archive/2016/02/of-course-hillary-clinton-is-part-of-the-establishment/460125/
[2] www.youtube.com/watch?v=tVa4G32M7Bc
ダニエル・ペンソ
米オレゴン州在住の日英翻訳家。1999年〜2009年の約10年間住んでいた東京を”第2の故郷”と呼ぶ。趣味は旅行、語学、食。日本への旅行時には落語を楽しむ。
*ダニエル氏の詳細は以下のページをご覧下さい。
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*ダニエル氏の意見は、My Eyes Tokyoとは関係ありません。
私も経済難民の方たちと仕事をしてきたからでしょうか、サンダースさんの怒りはよくわかります。だけど、豊かな事は必ずしも幸せではない。むしろ、ホームレス状態から立ち直ってきた人たちに、いろいろ人生を教えてもらったりしたので、貧しい人たちが、本当の価値を富裕層に教えてあげるくらいのほうが、痛快だと思います。
目立つとバッシングされたりしたので地道に小さくやってきましたが、昨今の、日本と、取り巻く世界情勢は大変なことになっていて、これは他人ごとではないと感じています。トランプ旋風も氷山の一角かもしれません。
たぶん世界中どこでも、貧困地域と言われるところはマフィアなんかがいて、世界のマネー事情と無縁ではないと感じています。貧しくなるとマフィアは活発になる。で、私たちの活動にも、何かしら影響があるものです。マフィアの皆さんも世の中で何らかの役割を果たしているのは認めます。しかし、命もあぶなくなるかもしれません。ゆゆしきことです。なので、世界恐慌の危機を脱出する方策を考えることにしました。私は経済のド素人です。十何年小さな社会的な事業をやってきたあげく、時代の波に乗って継続するには、資本が必要だと今更気づいて、あたふたしているところです。小規模多機能三法人6事業所・・。自給自足の法則で何とかなりつつ、日々事件な毎日。そんな奴になにがわかるか、なんですが、ド素人だからヒョウタンからコマってこともあるかもしれません。
イギリスがEU離脱しそうユーロ危機、アメリカも日本も中国もソ連も経済危機、・・とにかく金がまわらん。輪転機で刷ったり、株でギャンブルをするのも限界があります。
ここで、アメリカの歴史を思い起こすというのはいかがでしょう。ちまちました日本人には出来ないことです。なんだか取り残されて、鬱憤がたまり、トランプ氏に票を入れたくなる白人の皆様。みなさんこそフロンティアの子孫です。開拓者魂で、難民の皆さんの開拓を支援してください。連合軍に支援して頂きましょう。軍事予算の元をとりましょう。
連合軍に独自事業することを、限定的に規制緩和してください。優秀な兵士の方々は何でもできます。
世界を救うのは人民元ではなく難民元ではないかと思うのです。ちりも積もれば山になる。私はそう信じています。試しにやってみてください。
キャンプで自給自足、砂漠を緑化、キャンプの横にどかどかと工場を作ってしまう。キャンプは難民のみなさんの第二の故郷、若者や子供たちはそこで教育をうけて、先進国で有益な働きをする。特に医療は切羽詰まってるから、
ずいぶんなトレーニングになるかもしれません。アメリカで法律改正して、安価で質のいい医療が貧しい方々も受けられるように、難民の皆さんが活躍できるかもしれません。国民皆保険、後回しにしたのも、世界の貧しい人々のために、医療人材派遣する為だった、そういうことだったんですね。偉大なるアメリカ。
難民の方々も、福祉のただ乗りなんて、言わせないでください、金の卵になってください。
難民の方々も、先進国でいつまでたっても差別される、とテロを起こすのではなく、第二の故郷や、母国を支援する人材になってください。九死に一生を得た皆さんにはそれが出来ます。世界を植民地にするためにアメリカは軍隊を世界中に派遣しているのではなく、世界に自由と民主主義を、本当の幸福をもたらすために派遣しているのだと思います。日本は敗戦国でありながら、発展し、先日はオバマ大統領広島訪問を受け、被爆した方々も、安倍首相も関係者の方々もよく頑張られました。私は、同じ広島の空気を吸うだけで、感動をしました。深く感謝しています。